おすすめの図書

ワニのライルがやってきた

東88番通りの家に越してきたプリムさん一家が風呂場で見つけたのは、緑色のワニ・ライルだった! 気立てがよく芸もできるライルは一家と仲良くなり、たちまち町の人気者に。ところが、元の飼い主のバレンティ氏がもどってきて……。漫画風の大らかな絵で、愛嬌のあるワニの表情を伝え、笑いをさそう。絵本が物足りなくなった子や、読むのが苦手な中高学年の子にぴったりの絵物語。続きを次々読む子が多い。
バーナード・ウェーバー(著)小杉 佐恵子(翻訳)
出版: 大日本図書 (1984年07月)
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くにのはじまり

「古事記」から有名な6話を絵本化したシリーズの1巻目。イザナギ、イザナミは、この世の初めての神アメノミナカヌシに命じられ、下界の国造りをはじめる。島々を造り、35人の神々を生むが、最後の火の神出産の際にイザナミはやけどを負い、黄泉へ旅立つ。悲しんだイザナギは地の底の死者の国を訪れるが……。力のこもった文章と気品ある絵。横長の画面に縦書きの文という絵巻風の形態で、日本神話の勇壮な世界へと招きいれてくれる。続編『やまたのおろち』『いなばのしろうさぎ』『うみさちやまさち』など。
舟崎 克彦(著)赤羽 末吉(イラスト)
出版: あかね書房 (1995年10月)
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おしいれのぼうけん

さくら保育園には、怖いものがふたつある。言うことをきかない子が閉じこめられる押入れと、先生がしてくれる人形劇の“ねずみばあさん”だ。ある日、さとしとあきらは先生に叱られ、押入れに入れられた。やがて押入れは夜の山と海に変わり、ねずみの大群を引きつれたねずみばあさんが……。日常から一転して不気味な世界へと入っていくところはスリル満点。1974年刊行以来、変わらぬ人気を保つ絵物語。力のこもった鉛筆画も魅力。
ふるた たるひ(著)たばた せいいち(著)
出版: 童心社 (1974年11月)
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エルマーのぼうけん

9歳の男の子エルマー・エレベーターは、野良猫から、どうぶつ島にとらわれている竜の子の話を聞き、助けに行くことを決意。リュックにつめたのは、リボン、輪ゴム、虫眼鏡……。これらの品をどのように使って動物たちを出し抜くか? 1963年の初邦訳以来、変わらぬ人気を保っているアメリカの物語。白黒の様式的な挿絵も秀逸。『エルマーとりゅう』『エルマーと16ぴきのりゅう』と続く全3巻。読んでやれば、幼児でも楽しめる。
ルース・スタイルス・ガネット(著)ルース・クリスマン・ガネット(イラスト)わたなべ しげお(翻訳)子どもの本研究会(編集)
出版: 福音館書店 (1963年07月)
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ももたろう

桃から生まれた桃太郎は、おじいさん、おばあさんにかわいがられてすくすく育つ。ある日、カラスから、米を盗んだり姫をさらったりしている鬼の話を聞き、鬼退治を決意。日本一のきびだんごを腰にさげ、犬、猿、キジを従えて鬼が島へ。国際アンデルセン賞受賞の画家による日本画は、力強さとやわらかさをあわせもつ自在な筆づかいで、昔話世界を闊達に描いている。数ある桃太郎絵本の中でも子どもにすすめたい1冊。
まつい ただし(著)あかば すえきち(イラスト)
出版: 福音館書店 (1965年02月)
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はははのはなし

歯が痛いと笑えない。歯がないとご馳走が食べられない。そもそも虫歯はどうしてできるの? ならないためにはどうしたらいい? 私たちの健康を支える歯について、その役割や守るための心構えを、幼い子にもわかりやすく伝える科学絵本。楽しい語り口と漫画風の絵が親しみやすく、声を出しながら楽しく読める。
加古 里子(著)加古 里子(イラスト)
出版: 福音館書店 (1972年03月)
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たんぽぽ

冬の間、葉を寝かせていたタンポポが、春に新しい葉を出して立ち上がり、花を咲かせ、綿毛を飛ばして根付くまでの一生を描く。説明文は的確でわかりやすく、写実的な絵はすっきりとすがすがしい。地中深くのびた長い根の様子を4ページにわたって見せたり、240もの小さな花を並べたり、視覚的にも興味をさそいながら知識を伝える科学絵本。
平山 和子(著)北村 四郎(監修)平山 和子(イラスト)北村 四郎(監修)
出版: 福音館書店 (1976年04月)
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11ぴきのねこ

11匹ののらねこは、いつもおなかがぺこぺこ。ある日、山の向こうの湖に怪物みたいな大きな魚がいると聞き、出かけていく。魚はとても大きくて、ねこたちには歯が立たない。とうとう、魚の好きな〝ねんねこさっしゃれ″の子守唄をうたって眠らせ……。画面一杯に動き回るねこたちの姿が、なんとも愉快。ニャゴニャゴ等の擬音やテンポよい語りが漫画風の絵とぴったり。『11ぴきのねことあほうどり』『11ぴきのねことぶた』等の続編も人気。
馬場 のぼる(著)
出版: こぐま社 (1967年04月)
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こいぬがうまれるよ

「いいことおしえてあげようか? おとなりのいぬにあかちゃんがうまれるの。いっぴきわたしがもらうんだ!」ダックスフントの誕生の瞬間から、目が開き、2ヵ月後、引取られるまでを、モノクロ写真と一人称の語りで追う。袋に入って生まれる様子、得意げに歩き出す瞬間など、子どもをひきつけるシーンが多数。
ジョアンナ・コール(著)ジェローム・ウェクスラー(写真)つぼい いくみ(翻訳)
出版: 福音館書店 (1982年11月)
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くまのコールテンくん

コールテンくんは、デパートで売られているクマのぬいぐるみ。買い物にきた女の子がお母さんにねだるが、ズボンのボタンが取れていて買ってもらえない。そこでコールテンくんは閉店後、ボタンをさがしに……。夜のデパートでの冒険はスリリング。コールテンくんに友だちと家ができる結末は、読者を幸せな気持ちで満たす。
ドン=フリーマン(著) まつおか きょうこ(翻訳)
出版: 偕成社 (1975年05月)
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きつねのホイティ

食いしん坊ぎつねのホイティは、物干し場の着物を着て人間になりすまし、3人のおかみさんたちに夕食をねだる。だまされたふりをしていた3人の気のいいおかみさんだが、ホイティにばかにされ、ゆかいな仕返しを考える。底抜けに陽気なスリランカの絵本。のびやかな線と明るい色調の絵が南国の空気を伝える。
シビル ウェッタシンハ(著)シビル ウェッタシンハ(イラスト)Sybil Wettasinghe(原著)松岡 享子(翻訳)
出版: 福音館書店 (1994年03月)
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いっすんぼうし

親指ほどの一寸法師が、おわんの舟で都へのぼり、鬼をやっつける有名な日本の昔話。やさしく、わかりやすい文章が耳に快く、気品漂う大和絵風の絵が、絵巻のように物語をくり広げる。とくに、都大路(みやこおおじ)のにぎわいや、清水詣(きよみずもう)での華やかな景色は、物語のイメージを充分にふくらませてくれる。大人も楽しみながら、子どもに読んでやってほしい。
いしい ももこ(著)
出版: 福音館書店 (1965年12月)
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ピーターラビットのおはなし

こうさぎのピーターは、お母さんときょうだい3匹と森で暮している。お父さんは、お百姓のマグレガーさんの畑で〝事故″にあい、肉のパイにされたので、そこには行っちゃいけないと、お母さんはいう。だがピーターは言いつけを守らず……。英国の田園を舞台にしたハラハラドキドキの物語。細密で柔らかい色調の水彩画が魅力の小型絵本で、百年以上読み継がれている。シリーズが20冊近くあり、中には、しみじみとした趣の高学年向きの作品も。
ビアトリクス ポター(著)ビアトリクス ポター(イラスト)いしい ももこ(翻訳)
出版: 福音館書店 (2019年11月)
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あいうえおの本

左ページに白木を組み合わせて立体的に作った大きな「あ」の文字、右ページには、その字ではじまる、あんぱんとアリの絵。ページを囲む縁飾りの中にも、アヒルやアサガオの隠し絵が。「き」には「北鎌倉⇔木更津」の切符など、遊び心いっぱい。子どもから大人まで楽しめる、美しくてユニークなあいうえおの絵本。
安野 光雅(著)
出版: 福音館書店 (1976年02月)
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